LPからLINEに遷移すると、UTMパラメータはほぼ確実に消えます。
これは設定ミスではなく、LINEの仕様によるものです。
本記事では、なぜUTMが消えるのか・どのパターンで発生するのか・どうすれば計測できるのかを実務ベースで解説します。
LP→LINEでUTMが消える理由(結論)
LINE友だち追加URLは https://lin.ee/xxxxx や https://line.me/R/ti/p/xxxxx というLINEのドメインです。
LPのURLに付いている utm_source utm_campaign fbclid gclid などのパラメータは、別ドメインへの遷移時にブラウザが引き継がないため消えます。
さらにLINEの友だち追加URLはリダイレクトチェーンを経由するため、仮にパラメータを付与しても途中で破棄されます。
つまり、LP→LINEの遷移はパラメータロストが確定する構造になっています。
UTMが消える3つのパターン
パターン1: LP→LINEボタン
最も多いケースです。広告からLPに流入し、LP上のLINEボタン(lin.ee / line.meリンク)をタップすると、LPのURLパラメータはLINEに引き継がれません。
パターン2: QRコード
Lステップやエルメなどのツールで発行したQRコードをスマホカメラで読み取る方法。QRコードのURL自体にはUTMを付けられますが、LP上のreferrerやUTMとは無関係です。
影響: 「どのQRを読んだか」はわかるが、「どの広告からLPに来たか」はわからない。スマホでLP閲覧中のユーザーはそもそもQRを読む手段がない。パターン3: PC表示
PCでLINE友だち追加URLを開くと、QRコードの読み取り画面が表示されます。この場合、Webhookを経由しないためLINE計測ツール全般で計測ができません。
影響: PC経由の友だち追加は、どのツールを使っても計測対象外。よくある勘違い
「UTMの設定が間違っているのでは?」
違います。GA4やMeta広告の設定は正しくても、LP→LINEの遷移でパラメータが消えるのはLINEの仕組み上避けられません。
「GA4で計測できないのはGA4の問題では?」
これも違います。GA4はページ遷移やイベントを計測するツールですが、LINE友だち追加はGA4のイベントとして発火しません(外部ドメインへの遷移のため)。GA4単体ではLINE友だち追加のCV計測は構造的に不可能です。
「LINE URLにUTMを付ければ解決するのでは?」
https://lin.ee/xxxxx?utm_source=facebook のようにパラメータを付けても、LINEのリダイレクト処理で破棄されます。試しても広告管理画面にデータは届きません。
解決方法は3つある
LINE友だち追加でUTMを保持してCVを計測する方法は、現在3つの方式があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、広告の動線によって最適な方式が異なります。
方式1: Cookie方式(LP経由向け)
LP上でJavaScriptを動作させ、広告パラメータをCookie/SessionStorageに保存。LINE遷移前にサーバーへ送信済みのため、遷移後にパラメータが消えても問題ない。
広告クリック(fbclid付き)
→ LP着地(JSがパラメータをサーバーに送信)
→ LINEボタンタップ(クリックを記録)
→ 友だち追加
→ Webhook受信 → セッション×LINE UIDを突合
→ CAPI送信(fbc/fbp付き)
メリット:
- UTM・fbclidが消えない
- 認証画面が出ない(ユーザー体験を損なわない)
- どのページの・どのボタンから追加されたか可視化できる
- GTMタグ1行で導入可能
- LP経由の動線が前提(広告→LINE直リンクでは計測不可)
- iOS Safari(ITP)ではCookieが7日間に制限される
- 異なるドメインをまたぐLP遷移では計測不可
- 対応CAPIはMeta・Googleのみ(TikTok・LINE広告は非対応)
方式2: LIFF方式(直リンク対応)
LINE Front-end Framework(LIFF)を使い、友だち追加時にLINE UIDとfbclidを同時に取得する方式。
メリット:- LP不要で広告→LINE直リンクでも計測可能
- LINE UIDとfbclidの突合精度が最も高い
- CAPI直接送信に対応
- LINE認証画面が必ず表示される(「このアプリがあなたのプロフィールにアクセスします」)
- 認証画面での離脱リスクあり(CVR低下の可能性)
- LP内のページ別・ボタン別の可視化はできない
- 導入にMTGや契約が必要なケースが多い
方式3: 計測URL方式(広い媒体対応)
広告のリンク先に計測ツール独自のURLを挟み、リダイレクト時にfbclid等を記録してからLINE友だち追加URLに転送する方式。
メリット:- LP不要で直リンク計測可能
- 認証画面が出ない
- TikTok・LINE広告など対応CAPI媒体が広い
- 計測URL方式は計測URL(リダイレクトサーバー)を起点に動くため、LP内のページ別・ボタン別の可視化は設計の対象外
- CAPI送信は「ポストバック方式(中継)」と「直接送信(Cookie方式)」で構造が異なる
- 料金体系として従量課金(友だち追加数に応じた課金)を採用するツールがある
3方式の比較まとめ
| Cookie方式 | LIFF方式 | 計測URL方式 | |
|---|---|---|---|
| UTM保持 | ✅ | ✅ | ✅ |
| 認証画面 | なし | あり | なし |
| LP不要(直リンク) | ❌ | ✅ | ✅ |
| ページ・ボタン別可視化 | ✅ | ❌ | ❌ |
| CAPI方式 | 直接送信 | 直接送信 | ポストバック |
| 対応媒体 | Meta / Google | Meta / Google | Meta / Google / TikTok / LINE |
| 従量課金 | なし | なし | あり |
| 導入 | GTMタグ1行 | 要MTG | サポート付き |
- LP経由がメイン → Cookie方式(ページ別・ボタン別の可視化も可能)
- 広告→LINE直リンクがメイン → LIFF方式 or 計測URL方式
- TikTok・LINE広告のCAPIも必要 → 計測URL方式
よくある質問
Q. LINE広告でもUTMは消えますか?A. はい、LINE広告経由でもLPからLINE友だち追加URLに遷移する際にUTMは消えます。LINE広告固有のクリックIDも同様です。LINE広告のCAPI連携が必要な場合は、計測URL方式のツールが対応しています。
Q. QRコードで流入元を計測できますか?A. QRコードごとに異なるURLを発行すれば「どのQRから追加されたか」はわかります。ただし、LP上のUTMやreferrer(どの広告から来たか)とは紐付きません。広告のクリエイティブ単位の効果測定には別の方法が必要です。
Q. GA4でLINE友だち追加を計測できますか?A. GA4単体ではできません。LINE友だち追加はGA4のイベントとして発火しない外部遷移のため、別途LINE Webhookを受信して計測するツールが必要です。
Q. LP→LP2→LINEボタンのように複数ページ経由でも計測できますか?A. Cookie方式の場合、同一ドメイン内であれば何ページ経由しても計測可能です。異なるドメインをまたぐ場合はCookieが切れるため計測できません。
Q. iOS Safari(ITP環境)でも計測できますか?A. Cookie方式の場合、ITP環境ではCookieの有効期限が7日間に制限されます。広告クリックから友だち追加まで7日以内であれば計測可能です。LIFF方式・計測URL方式はCookieに依存しないため、ITPの影響を受けません。
Q. PC経由の友だち追加は計測できますか?A. いいえ。PCでLINE友だち追加URLを開くとQRコード読み取り画面が表示され、Webhook経由の計測ができません。これはどのツール・方式でも同様の制約です。
まとめ
LP→LINE友だち追加でUTMが消えるのは、設定ミスではなくLINEの仕様です。
解決方法は3つあり、それぞれ向き不向きがあります:
- Cookie方式 — LP経由の動線に最適。ページ別・ボタン別の可視化ができる唯一の方式
- LIFF方式 — 直リンク対応だが認証画面あり
- 計測URL方式 — 対応媒体が広く、直リンクも認証画面なしで計測可能
自社の広告動線に合った方式を選ぶことが、LINE友だち追加の計測・広告最適化の第一歩です。
UTM消失以外にも、LINE計測には複数の制約があります。全体像は LINE友だち追加の計測ができない理由と解決策まとめ で網羅的に解説しています。
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