LINE友だち追加の計測ツールを検討すると、「サブスクライン」と「Linetrace」が候補に挙がることがあります。ただし、この2つは 同じ土俵の競合というより、主軸とする領域が異なるツールです。
結論を先に言うと、LINE上で課金・CRM・予約まで一体運用したいならサブスクライン、広告計測に絞って入札最適化を回したいならLinetrace、という住み分けになります。本記事では2026年5月時点の公式情報をもとに、両者を中立に比較します。
結論:主軸領域の違い
| 観点 | サブスクライン | Linetrace |
|---|---|---|
| 主軸領域 | LINEオールインワンCRM(課金・EC・予約・広告トラッキング等) | LINE広告計測に特化 |
| 計測方式 | リファラー引継ぎ(公式情報) | Cookie方式+サーバー側突合 |
| CV送信先 | 各広告媒体(L-adとのシステム連携あり) | Meta CAPI/Google(GA4計測)/Yahoo CAPI に直送 |
| 料金 | 初期・月額0円〜/成果報酬プラン(公式情報) | 月額固定 ¥10,000〜(税込) |
| 向いているケース | 課金・CRMまで含めて使いたい | 広告計測基盤を固定費で持ちたい |
※ いずれも2026年5月時点の各社公式情報・公開情報に基づく。最新の仕様・料金は各社公式サイトでご確認ください。
サブスクラインの特徴(公式情報ベース)
サブスクライン(株式会社サブスクライン)は、LINE上で サブスクリプション課金・EC(単発決済)・モバイルオーダー・予約管理・広告トラッキング・AIチャット などを一元管理できる、オールインワンのLINEマーケティングCRMです。
公式情報によると、
- 初期費用・月額費用 0円から始められるプランや、成果報酬型のプランを提供
- LINE友だち追加を計測し、CV目標に設定できる
- LP→LINE→友だち追加後の外部サイト遷移まで、リファラー(流入経路)情報の保存・連携・引継が可能
- 広告計測ツール 「L-ad」とのシステム連携を提供
- LINEヤフー社の Technology Partner として紹介されている
つまりサブスクラインは「LINEでビジネスを回す基盤」が主軸で、広告トラッキングはその一機能という位置づけです。LTV最大化(課金・リピート)まで一体で設計したい事業者に向きます。
Linetraceの特徴
Linetraceは、LINE友だち追加の広告計測に特化したツールです。
- LP上で広告クリックID(fbclid / gclid / yclid など)とUTMを Cookieに保存
- LINE Webhookの友だち追加イベントと サーバー側で突合
- コンバージョンを Meta CAPI / Google(GA4 計測)/ Yahoo CAPI へサーバーから直送
- 計測タグは GTMにタグを1行追加するだけ
- 認証画面(LIFF)を挟まないCookie方式
課金やCRM機能は持ちませんが、その分 広告の入札最適化に必要なCVを各媒体に返すことに集中しています。月額固定なので、CV件数が増えても費用が変動しません。
計測方式の違い
両者とも、ユーザーに認証画面を見せずに計測する点は共通しますが、突合のキーが異なります。
| 項目 | サブスクライン(公式情報) | Linetrace |
|---|---|---|
| 突合のキー | リファラー(流入経路)情報の引継 | 広告クリックID(fbclid/gclid/yclid) |
| CV送信 | 媒体連携(L-adとのシステム連携) | Meta/Google/Yahoo CAPIへサーバー直送 |
| ITP(iOS 7日)の考慮 | 各社公式を要確認 | iOS Safari検出でCookie期限を調整 |
リファラー方式とCookie方式は、どちらが優れているという話ではなく、保持する情報と前提環境が違います。自社の媒体構成・検討期間に合うほうを選ぶのが適切です。
料金体系の違い
- サブスクライン:公式情報によると初期・月額0円から始められるプランや成果報酬型プランを提供(2026年5月時点)。成果に応じた費用構造で始めやすいのが特徴。
- Linetrace:月額固定。基本料金 ¥10,000/月(LINE公式アカウント1つ)+ 広告アカウント連携 ¥3,000/月(1アカウント)(税込)。CV件数が増えても費用が変わらない構造。
成果報酬で小さく始めたいのか、固定費で計測基盤を持ちたいのかで選択が分かれます。各社の最新料金は必ず公式サイトでご確認ください。
どちらを選ぶべきか
- サブスクラインが向くケース:LINEで課金・サブスク・予約・CRMまで一体で運用したい/成果報酬で始めたい/LTV最大化を重視
- Linetraceが向くケース:広告計測に絞りたい/Meta・Google・YahooへサーバーサイドでCVを返したい/固定費で計測基盤を持ちたい/代理店で複数アカウントを管理したい
両者は競合というより、解きたい課題の範囲が違うツールです。「CRMまで欲しいか、計測に絞るか」を最初に決めると選びやすくなります。
併用という選択肢
LINE公式アカウントのWebhookは1つしか設定できないため、両方を使う場合はどちらかでWebhookを受けて他方へ転送します。Linetraceは転送(フォワード)先を1つ設定できるため、CRM系ツールへWebhookを中継しながら計測を追加する構成も可能です(同居パターンはWebhook転送の記事を参照)。
まとめ
- サブスクラインは LINEオールインワンCRM(課金・CRM・広告トラッキング)、Linetraceは 広告計測特化
- 計測方式はリファラー引継ぎ vs Cookie方式+サーバー側突合
- 料金は成果報酬・0円〜 vs 月額固定 ¥10,000〜
- 競合というより課題範囲の違い。CRMまで使うか、計測に絞るかで選ぶ
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