「Google広告の管理画面で、LINE友だち追加のCVが急に増えた。でも実際の友だち追加は増えていない」——LINEのCVをGoogle広告に返す設定を見直したあとに、こうした相談がよくあります。
原因の多くは、同じCVを2つのコンバージョンアクションで受け取り、両方を「メイン」にしていることです。GA4経由の送信に、あとから直接送信を足したときに起きやすい設定ミスで、自動入札が実態の2倍のCVを学習してしまいます。
本記事では、代理店の運用担当・事業会社の広告担当向けに、なぜ二重になるのか、どちらをメインにすべきか、いつ・どう切り替えるかを整理します。Google広告にLINEのCVを返す全体の流れはGoogle広告でLINE友だち追加をCV計測する方法で解説しています。
結論:両方「メイン」は二重計上。直接送信をメイン、GA4インポートをサブに
| アクション | 役割 | 設定 |
|---|---|---|
| 直接送信のアクション(オフライン コンバージョン) | 自動入札に使う | メイン |
| GA4からインポートしたアクション | 観測・突き合わせ用 | サブ(「コンバージョンに含める」をオフ) |
ポイントは3つです。
- Google広告の重複排除は、同じコンバージョンアクションの中でしか効かない
- 直接送信の送り先には、GA4からインポートしたアクションは使えない(別のアクションを作る必要がある)
- メインの切り替えは、直接送信の成功を確認してから。配信再開や繁忙期の直前は避ける
なぜ二重になるのか:同じCVが「別々のアクション」に届く
LINE友だち追加のCVをGoogle広告に返す道は、大きく2つあります。
| 送り方 | 経路 | 届くアクション |
|---|---|---|
| GA4経由 | 計測ツール → GA4 → Google広告にインポート | GA4からインポートしたアクション |
| 直接送信 | 計測ツール → Google広告 | オフライン コンバージョン(クリックからインポート)型のアクション |
直接送信を有効にしても、GA4経由の送信は止まらないのが一般的です。すると、1件の友だち追加が2つのアクションに1件ずつ届きます。
Google広告には同じCVを重ねて数えないための仕組み(重複排除)がありますが、これは同じアクションの中で働くものです。別々のアクションに届いた2件は、Google広告から見れば「別のCVが2件」です。どちらもメインなら、入札の指標になる「コンバージョン」列に2件として入ります。
自動入札はこの数字を正解として学習します。実態の2倍のCVを学習すると、CPAが実際より良く見え、入札や予算の判断を誤る原因になります。CV設計が入札に与える影響はマイクロCVに最適化が引っ張られてROASが悪化する問題でも解説しています。
よくある3つのパターン
① 直接送信を足したが、GA4インポートのアクションがメインのままもっとも多いケースです。反映の早い直接送信を追加して、新しいアクションをメインにした一方、以前から使っていたGA4インポートのアクションもメインのまま残っている状態です。
② 担当交代・引き継ぎで両方メインになっている前任者がGA4インポートをメインにして運用し、後任者が直接送信を追加してメインにした、というように、経緯が引き継がれずに両方メインになるケースです。引き継ぎ時の確認項目は代理店の担当交代・引き継ぎでLINE計測を止めない移管手順にまとめています。
③ GA4インポートのアクションを、直接送信の送り先にしている二重計上とは逆に、直接送信が1件も成功しないケースです。直接送信の送り先にできるのは「ウェブサイト(クリックからインポート)」型のアクションだけで、GA4からインポートしたアクションのIDを入れると送信は失敗します。
正しく設定する3ステップ
Step 1|直接送信用のアクションを新しく作るGoogle広告の管理画面で新しいコンバージョンアクションを作り、種類は「オフライン コンバージョン」を選びます。友だち追加用とLINE内CV用を分けたい場合は、アクションを2つ作ります。GA4からインポートしたアクションは流用しません。
Step 2|直接送信が成功していることを確認する計測ツール側で、作成したアクションに実際にCVが送れているかを確認します。この時点では、まだメインを切り替えません。送信に失敗しているのにGA4インポートをサブにすると、今度は自動入札に返るCVがゼロになってしまうためです。
Step 3|直接送信をメイン、GA4インポートをサブに切り替える直接送信の成功を確認したら、直接送信のアクションをメイン、GA4からインポートしたアクションをサブ(「コンバージョンに含める」をオフ)にします。メインのアクションを変えると、自動入札の学習がやり直しになることがあります。配信の再開直前や繁忙期の直前は避け、落ち着いた時期に切り替えるのが安全です。
二重計上になっていないかの確認方法
| 見る場所 | 入るもの | 見方 |
|---|---|---|
| 「コンバージョン」列 | メインのアクションだけ | LINE友だち追加の実数に近いか |
| 「すべてのコンバージョン」列 | メイン+サブ | サブを含めた合計。ここが実数の2倍前後なのは正常 |
同じ期間の「コンバージョン」列が、LINE公式アカウント側の友だち追加の実数(広告経由の分)のほぼ2倍になっていれば、両方がメインになっている可能性が高いです。アクション別に分けて表示し、どのアクションがメインになっているかを確認してください。
Linetraceの場合
LinetraceはGoogle広告に対して、GA4経由とGoogle広告への直接送信の2つの送り方に対応しています。直接送信を有効にしてもGA4経由の送信は並行して続くため、本記事のとおり、直接送信のアクションをメイン、GA4からインポートしたアクションをサブにしてください。
- 直接送信は、友だち追加とLINE内CVに対応しています(LINE経由Web CVはGA4経由のみ)
- 直接送信の送り先は「オフライン コンバージョン」で作成したアクションです。設定画面に直前の直接送信の結果が表示されるので、Step 2の確認に使えます
- 設定手順はGoogle Ads 直接送信の設定ガイドにまとめています。設定が不安な場合は「おまかせ設定(無料)」も利用できます
料金は月額プランで、基本料金 月¥10,000(LINE公式アカウント1つ・税込)+広告アカウント連携 月¥3,000(1アカウント・税込)です。CV件数では課金しません。2週間の無料トライアル(クレジットカード不要)で、自社のアカウントで確かめてから判断できます。
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